OSAKA NDS Embedded Linux Cross Online Forum #13

開催報告

株式会社大阪エヌデーエス(本社:大阪市中央区)は、2021年2月開催のフォーラムに引き続き2021年7月9日(金)、「OSAKA NDS  Embedded Linux Cross Online Forum#13」をオンライン&オフラインにて開催いたしました。

OSAKA NDS Embedded Linux Cross Online Forum#13

今回のフォーラムでは、Linux開発に立ちはだかる課題の攻略(~成功に導く答えはココにある~)と題し、改めましてLinux活用を目指す『様々なレベルのエンジニアの皆様に向けた改題克服の道筋』と題し、最新Linux開発の動向、OSSを採用した製品開発課題、組織やスキルに関わる数多くの課題解決事例などを交えLinux Foundation活動において中心的な役割を担っておられますエバンジェリストの皆様をお迎えし、7つのセッションを実施し大盛況のまま無事、終える事ができました。今回フォーラムでは前回同様、皆様の健康と安全を最優先事項と判断致し、オンライン開催を基本に、事務局と致しましては既に定着化しております大阪梅田会場からのLive配信映像を加えたオンライン&オフラインのデュアル方式での開催と致しました。

今後も皆様からのアンケートによるご意見・ご要望などをフォーラム運営に生かし、ご満足戴ける様、改善に努めてまいりますので、引き続き、ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

次回、第14回フォーラムは2022年2月10日(木)の開催を計画しております。お申込みは準備が整い次第、当フォーラムサイト及びメールニュースにてお申込み方法など詳細をご案内いたします。皆様にはご不便をお掛け致しますが何卒、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

次回開催予定

開催日時:2022年2月10日(木)

第一部 :13:00-17:00 基調講演/事例研究(会場参加&WEB参加)

第二部 :17:15-19:15   懇親会(会場参加のみ)

定員  :200名(WEB参加130名 会場参加70名)

開催形態:オンライン(WEB参加)またはオフライン(会場参加)

※お申込み開始予定日:2021年12月10日(木)頃にご案内させて戴きます。

(参加費:無料/事前登録制/先着順)


開催報告目次

◆開催概要

 名 称 『OSAKA NDS Embedded Linux Cross Online Forum #14 』
 日 時   2021年7月9日(金)13:00-18:00
 会 場   グランフロント大阪北館Tower C 8F Room 04
 参加方法   オンライン&オフラインライブ配信(ZOOM Webinar併用)
 定 員   200名(WEB参加 175名 会場参加25名)
 参加費   無料・事前登録制・会場参加は先着順
 主 催   株式会社大阪エヌデーエス
 協 賛   ルネサスエレクトロニクス株式会社・STマイクロエレクトロニクス株式会社

◆プログラム&セッション内容

 12:30  開 場  
12:30-13:00  事務局からのお知らせ[Q&A・アンケート]  事務局
13:00-13:05  開会のご挨拶  平山 武司 氏

株式会社大阪エヌデーエス

代表取締役社長

 

13:05-13:50  【Keynote1】「オープンソースのセキュリティ懸念について(ある顛末)」  宗像 尚郎 氏

Linux Foundation AGL Advisory Board /  Genivi Board / Yocto Project Board

ルネサスエレクトロニクス株式会社

オートモーティブソリューションビジネスユニット  シニアダイレクタ

13:50-14:25  【Keynote2】「激動の車載ソフトウェア戦国時代に必要なエンジニアのスキルとは」  日下部 雄一 氏

Major Domestic Automaker

Senior Linux Architect

14:25-14:40  Break 15min  事務局からのお知らせ
14:40-15:15  【Case Study 1】「マルチコア搭載マイクロプロセッサSTM32MP1トOpenSTLinuxの活用 – IoTゲートウェイのご紹介 -」  小谷 豊 氏

STマイクロエレクトロニクス株式会社

マイクロコントローラ&デジタル製品グループ マイクロコントローラ製品技術部 アシスタントマネージャー

15:15-15:40  【Case Study 2】「Kubernetes (k8s)on R-Car  – R-CarH3への最適実装例のご紹介 – 」  山口 洋樹 氏

株式会社大阪エヌデーエス 事業推進 エンベデッドグループ エンベデッド・テクノロジー・アーキテクトチーム Linuxエンジニア 主任

15:40-15:55  Break 15min  事務局からのお知らせ
15:55-16:30  【Case Study 3】「Linuxディストリビュータから見たOSS利活用の勘所」  上羽 琢磨 氏

株式会社富士通コンピュータテクロノジーズ ソフトウェア事業部 ソリューション開発部

16:30-17:05  【Case Study 4】「組込みLinuxにおける課題と商用ディストリビュータの位置づけ」  木内 志朗 氏

ウインドリバー株式会社

シニアフィールドアプリケーションエンジニア

17:05-17:15  Break 10 min  事務局からのお知らせ
17:15-17:40  【Case Study 5】「レコーディング&リプレイデバッグツール rr」  湯浅 陽一 氏

株式会社大阪エヌデーエス

Linuxコンサルタント&Linux Kernel エンジニア

17:40-18:00  閉会ご挨拶・次回のご案内  事務局

◆セッション内容

【Keynote 1】「オープンソースのセキュリティ懸念について(ある顛末)」

講演者:宗像 尚郎 氏

(Linux foundation AGL Advisory Board / Genivi Board / Yocto Project Board・ルネサスエレクトロニクス株式会社  オートモーティブソリューションビジネスユニット シニアダイレクタ)

宗像 尚郎 氏

「オープンソースのセキュリティ懸念について(ある顛末)」

 


【Keynote 2】「激動の車載ソフトウェア戦国時代に必要なエンジニアのスキルとは」

  講演者:日下部 雄一 氏

Major Domestic Automaker Linux Senior Architect

日下部 雄一 氏

「激動の車載ソフトウェア戦国時代に必要なエンジニアのスキルとは」

 


【Case Study 1】「マルチコア搭載マイクロプロセッサSTM32MP1とOpenSTLinuxの活用 – IoTゲートウェイのご紹介 – 」

講演者:小谷 豊 氏

STマイクロエレクトロニクス株式会社 マイクロコントローラ&デジタル製品グループ マイクロコントローラ製品技 術部 アシスタントマネージャー

小谷 豊 氏

「マルチコア搭載マイクロプロセッサSTM32MP1とOpenSTLinuxの活用 – IoTゲートウェイのご紹介 – 」


 

【Case Study 2】「Kubernetes(k8s)on R-Car – R-CarH3への最適実装例のご紹介 – 」

講演者:山口 洋樹 氏

株式会社大阪エヌデーエス 事業推進 エンベデッドテクノロジー アーキテクトチーム Linuxエンジニア 主任

山口 洋樹 氏

「Kubernetes(k8s)on R-Car – R-CarH3への最適実装例のご紹介 – 」

 


【Case Study 3】「Linux ディストリビュータから見たOSS利活用の勘所」

講演者:上羽 琢磨 氏

株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ ソフトウェア事業部 ソリューション開発部

上羽 琢磨 氏

「Linuxディストリビュータから見たOSS利活用の勘所」

 


【Case Study 4】「組込みLinux開発における課題と商用ディストリビュータの位置づけ」

講演者:木内 志朗 氏

ウインドリバー株式会社 シニアフィールドアプリケーションエンジニア

木内 志朗 氏

「組込みLinux開発における課題と商用ディストリビュータの位置づけ」

 


【Case Study 5】「レコーディング&リプレイデバッグツール rr 」

講演者:湯浅 陽一 氏

株式会社大阪エヌデーエス Linuxコンサルタント&Linux Kernelエンジニア

湯浅 陽一 氏

「レコーディング&リプレイデバッグツール rr 」

 


◆Q&A一覧

[第13回フォーラムセッション中でお答えできなかったQ&Aにつきましてご講演者の皆様よりご回答を戴いておりますので、ご紹介させて戴きます。]

Q:組込みLinuxとARMのセキュリティアーキテクチャのTrustZoneとのセキュア連携について情報があればお聞かせ願いたい。

【ご講演者:富士通コンピュータテクノロジーズ/上羽 琢磨様からのご回答】

A:TrustZone向けのコミュニティ ベースの実装としてOP-TEEを例に 回答させていただきます。OP-TEEはセキュアワールドではoptee_os、ノーマル ワールドではLinuxを動作させます。両者で通信するためにLinuxカーネルにopreeドライバが必要になりますが、Linuxカーネル4.12でメインラインに取り込まれています。(Linuxカーネルのメインラインに取り込まれているTrustZone向け実装としては唯一です。) Linuxカーネルの構成としてはTEEドライバ共通レイヤの下位にopteeドライバが位置し、ユーザー空間とのやり取りはTEEドライバ共通レイヤがエクスポートしている /dev/tee[0-9]*、または/dev/teepriv[0-9]*を介して行われます。また、OP-TEE用Linuxユーザー空間のライブラリやデーモンも用意されているため、Linuxアプリケーションはこれらを利用して実現することが一般的です。OP-TEEの最新動向は下記を参考にされると良いかと思います。 Linaro Virtual Connectのセッションです。

https://connect.linaro.org/resources/lvc20/lvc20-112/

https://connect.linaro.org/resources/lvc21/lvc21-305/

※詳細お問い合わせは、ご講演資料のP19に上羽様のお問い合わせ先が掲載されておりますので、こちらまでお願い致します。

 


◆OSAKA NDS Embedded Linux Cross Online Forumについて

各産業を取り巻く市場環境の変化は著しく、そのスピードが加速する中、劇的に変化する社会を支えているテクノロジーの1つにIT技術/ソフトウェア技術が大きな役割を担っておりますが、そのソフトウェア領域においてはシステム規模の拡大に伴いオペレーティングシステム(OS)技術の重要性が高まっております。当フォーラムでは2000年以降、一般社会にも認知が進み今では必要不可欠なソフトウェアとしてのオープンソースソフトウェア(OSS)/Linuxにフォーカスし今迄、解決が困難と思われていたソフトウェア課題に対し、様々なお立場の皆様方が協力/結集しその解決に繋げるというオープンイノベーションの『カタチ』の実現をビジョンに定期活動として取り組んでおります。各企業/研究機関/学校などの教育機関/非営利団体など様々な団体同士が垣根を超え、社会/市場/革新技術/設計から運用&サポート/開発エンジニアのスキル向上など多岐に亘る課題解決の為、互いの協働可能領域拡大を目指し前に進むための相互交流の場・成長に向けヒントを得る若しくは創造の場としてご参加戴いております。

新たな価値を一緒に創造する場として皆様方のご意見を戴きながら組織の枠組みを超え、ご参加の皆様の専門技術の積み重ねなど個々の力を結集しそれぞれが直面している課題の解決を図るという目的達成の貢献手段としての役目を目指して参りますので、今後共、宜しくお願い申し上げます。