組込み機器向けGUIの課題とStoryboard

組込み機器向けGUIの課題

現在、組み込み機器のGUIには様々な課題があります。

スマートフォンタブレットの普及に伴い、グラフィカルなユーザーインターフェースやタッチパネル操作、ピンチ・スワイプ・ドラックといったUXを意識したデザインが求められるようになりました。

また、インタラクティブ且つ、直感的な操作画面は、コードが複雑になり工数が増大する傾向があります。そのため、デザイナーが作成する、こういったUIデザインをいかにスムーズにエンジニアに受け渡して、工数をかけずにシステムアップしていくことが求められています。
さらに、出来上がった複雑なUIアプリケーションを、デプロイする際の手順も複雑になる場合があります。

こういった課題を解決するためには、インタラクティブなUI/UXを構築し、CXを実現するGUI開発ツールの導入が不可欠になります。

Storyboardについて

Storyboard は非常に高度なCXを実現できる開発ツールでありながら、非常に簡単な操作性をもつGUIで、前述の課題点にも対応できます。

カナダのCrank softwareが開発したStoryboard は(※1)ローコード型GUI開発ツールで、2007年のリリース以降、現在150カ国350社以上で採用されており、5億台程度の出荷実績があります。

大きな特徴として、Photoshop、Sketchといったデザインツールで作成したデザインをダイレクトに取り込み実装することが可能です。
もちろん従来通り、GIF、jpg、pngといった画像部品を配置してデザインすることも出来ます。
また、画面の遷移、部品の重ね合わせ、表示を重ね合わせ、アニメーションの作成といった操作を(※2)ノーコードで実現が可能です。
その他、ツールに必要な、ボタン、スライダーといったプリセット部品も提供しています。
さらに、組込みUIとして求められる多言語表示機能も搭載し、一括で登録した言語に表示変更、例えば、英語、日本語、中国語モードへの変更するための言語の表示管理などを提供します。

ノーコード?ローコード?

※1)ローコードとは、
実装する際にプログラムのコーディングが少ないということを指します。
※2)ノーコードとは、
実装する際にプログラムのコーディングが全く必要ないということを指します。

ノーコードツール・ローコードツールを活用することにより、コーディング量が削減でき開発工数の大幅な削減が期待できます。
ところが、『ローコード』にははっきりとした定義がないため、開発ツールによっては、あらかじめ用意された部品を配置するだけでもローコードツールといえてしまいます。
そのため、『ローコード』というキーワードよりも、どれだけノーコードで出来るかという点が開発ツール選定の重要ポイントになってきます。

Storyboardでは、デザインツールで作成したデザインの読み込み、画面の製品重ね合わせ、表示の変更、ジェスチャーエンジンと言われるスワイプ、ピンチ、ドラッグ操作などを全てノーコードで実装可能です。

一方、組込みのため、ドライバー、制御アプリケーションとの接続や、アプリケーションまで持っていかずに簡単な計算処理などをUIのアプリケーションの中で処理したいといった場合には若干のコーディングは必要です。

この部分がローコードとなります。

Storyboardでは、大半はノーコードで、一部ローコードで操作できるため、非常に優れたローコードツールであるといえます。
つまり、Storyboardを導入することで、インタラクティブなUI/UXを、非常に小さな開発コストで実現することが可能になります。

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